寒い時期、お出かけの必需品であるコートやジャケット。
今日はそんな厚手の上着をお子様に着せたままチャイルドシートに乗せることはお子様の安全に関係があり、実はとても危険というお話です。
【危険】チャイルドシートで厚着がNGなわけ
寒い時期、お出かけの必需品であるコートやジャケット。
風邪をひかないように、お子様にも暖かい厚手のものを着せてあげるかと思いますが、
チャイルドシートに乗せる時には、厚手のコート類は必ず脱がせてください。
なぜなら、コート類の上からハーネスを締めると、パッと見は締まっているように見えますが、中綿の厚みで身体を拘束出来ないからです。
ここで、海外の方が撮られた、わかりやすい動画を紹介します。
コートを着た状態と脱いだ状態のハーネスの比較
コートを着せた状態で、一度子供を座らせて、きっちりハーネスを締めますが、コートを脱がせてみると、先ほどきっちり締めたはずのハーネスが緩々のブッカブカです。
この様に身体をしっかりと拘束できない状況で万一事故に遭ってしまうと、最悪チャイルドシートから子供が放出されてしまいます。
コートを着た状態での衝突実験
ミスユースにより、万一の事故から守れないと意味がないですよね…
実際にミスユースによって亡くなってしまった子供も多数います。
2歳児死亡 車衝突事故
先月(2023年11月)にも、2歳のお子様が亡くなる痛ましい事故が発生しました。
出典:千葉日報
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1130158#
・信号機のない交差点で一時停止を無視した軽自動車が普通乗用車に衝突
・衝突された乗用車(ミニバン)が横転
・乗用車に乗車していた2歳児の上半身が車外に出て、車の下敷きになった。
・チャイルドシートが2台取り付けされており、同乗していたの4歳児に怪我はなかった。
以上の報道されている内容から、チャイルドシートにお子様を正しく拘束されていなかった可能性が考えられます。
一時停止を無視した軽自動車の運転手(すでに逮捕済)に責任があるのは、当然のことながら
親御さんの心中を察するに余りある、とても悲しい事故です。
まとめ
チャイルドシートはただ使うだけでは、意味がありません。
車への正しい取付と、お子様の正しい着座(装着)が出来て、はじめて安全性が発揮されます。
全ては親御さんの使い方次第です。
早く車に乗せたくて、コート類を脱がすのが面倒に感じられることがあるかもしれませんが、いつなんどき遭うか分からない事故に備えるのが、チャイルドシート。
もしもの事故に遭う事も想像しながら、日頃から正しく使用する事を心がけてください。