インパクトシールド式チャイルドシートは安全?メリット・デメリットを解説

2023年 11月9日 | ブログ, 購入ご検討中の方向け情報

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【最終更新:2026年7月】

「インパクトシールド式チャイルドシートは安全?」

「5点式ハーネスと比べて、どちらを選べばいいの?」

 

このようなご質問をいただくことがあります。

インパクトシールド式チャイルドシートには、5点式ハーネスにはないメリットがある一方で、安全性について議論されている点もあります。

この記事では、インパクトシールドの仕組みやメリット・デメリット、安全性に関する考え方について詳しく解説します。

 

 

インパクトシールド式のチャイルドシートって安全?

 

インパクトシールド式のチャイルドシートにはメリット・デメリットがあります。

お子様との相性や使用環境によってはインパクトシールド式を選ぶこともあると思います。

そんなインパクトシールドのチャイルドシートについて解説していきます。

 

インパクトシールドとは

 

インパクトシールドとは、通常の5点式ハーネスの代わりに、面で身体をとめる胸当ての事を言います。

 

インパクトシールドタイプのチャイルドシート

出典:カーメイト(AILEBEBE) サラット3ステップ(旧安全基準R44)

 

5点式ハーネスでは、左右の骨盤・鎖骨で身体を拘束するのに対し、インパクトシールドは骨盤を止める事を多少意識しているものの、基本は面で身体を拘束する構造です。

 

 

デメリット

 

そんなインパクトシールド式のチャイルドシートですが、懸念点としてはいくつかあります。

 

① 腹部圧迫

 

そのうちの一つに腹部圧迫が挙げられます。

日本の2003年・2004年のチャイルドシートアセスメントの腹部圧迫計測において、テストを受けたインパクトシールド式チャイルドシート全製品が

「衝突試験時、体が飛び出すことを防ぐ拘束装置がダミー胸部と腹部に計測範囲を超える大きな変形を生じさせて、腹部への圧力について正確に計測できなかった。」

と記載されました。

 

ダミー腹部への面圧計の装備

出典:NASVA

 

腹部圧迫計測とは2003年から実施されているテストですが、元々はチャイルドシート黎明期(れいめいき)の通称「しゃもじバックル」と言われる、パッド付の巨大バックルがお腹を圧迫しているのではないか?との懸念から始まっています。

↓こんなバックルです。

チャイルドシート黎明期の通称「しゃもじバックル」

 

 

元々インパクトシールド式を想定していない計測方法だった為、チャイルドシートアセスメントを行うNASVA(自動車事故対策機構)も

平成19年度の試験結果についても、これらに加え、胸部の変形の評価方法及びインパクトシールド式の腹部への圧力の評価方法が確立していないことがあるため、評価を行わないこととした。

と少々トーンダウンしましたが、実際のところはインパクトシールド式のチャイルドシートは

 

「腹部を圧迫するかもしれないし、しないかもしれない」と、結論が出ていないのが実情です。

 

ヨーロッパでも以前から「インパクトシールド式は骨の上に加えて、「身体の虚弱なところに負荷を掛ける可能性も考えられる」と、指摘している研究機関もあります。

この様な腹部を圧迫する可能性があるものの、それらを立証する、検証方法・計測方法について様々な議論が起こっていますが結論が出ず、ヨーロッパでは5点式ハーネス派のメーカーとインパクトシールド派のメーカーでの対立が、ずーっと続いてたりします。

(日本のベッド型チャイルドシート 対 イス型チャイルドシートの構図によく似ています)

 

 

② ロールオーバー(転覆)時の拘束が弱い

 

インパクトシールド式のチャイルドシートのもう一つの懸念点は

「ロールオーバー(転覆)時の拘束が弱い」という事です。

 

ちょっと古いですが、こちらにハーネスタイプとの比較動画があります。

 

肩と骨盤を支える5点式ハーネスに比べ、骨盤と太ももだけで抑えるインパクトシールドは、上方への動きに対してどう考えても不利ではあります。

最近はインパクトシールド自体の高さを上げ、密着するよう形状を変えて、最新の安全基準R129をクリアーした製品もあります。

CYBEXパラスG i-SIZE

出典:CYBEX パラスG i-SIZE

 

インパクトシールドが優れているのであれば、自動車メーカーの純正として採用されていく筈ですが、今のところは信頼性としては5点式ハーネスタイプに分があるようです。

 

MercedesBenz純正チャイルドシート

出典:MercedesBenz

 

 

メリット

 

と、ここまでは懸念点などを中心に挙げていますが、インパクトシールド式にもメリット、明確な存在意義があります。

 

① ハーネスを嫌がるお子様に

 

一番は、どうやってもハーネスを嫌がる子供の最後の砦になりえるという事です。

 

どんなに素晴らしいチャイルドシートでも、子供が抜け出してしまっては安全性もへったくれもありません。

ハーネスから、何をしても抜け出してしまう子供には、インパクトシールドが効果を発揮することが少なくありません

 

大人しく子供が乗ってくれること、これもとても重要です。

また、逆にインパクトシールドの圧迫感を嫌う子供もいますから、お子様との相性を見た方が良いです。

 

 

② 身長100cmにわずかに届かない場合

 

もう一点は、身長100㎝にわずかに届かない場合。

インパクトシールド式のチャイルドシートは、ざっくり言ってしまえば、ジュニアシートにインパクトシールドを乗せただけなので、構造・価格がジュニアシートに非常に近く、

「あと少しでジュニアシートに乗れるのに~」という方にも選びやすいと思います。

 

まとめ

 

という事で、インパクトシールド式のチャイルドシートの懸念点と存在意義について、書いてみました。

インパクトシールド式がすべて危険というわけではありません。

メリット・デメリットを理解したうえで、ご家庭の状況やお子様に合ったものを選ぶことが大切です。

 

個人的に、インパクトシールド式も使っていました。(サラット3ステップ)

正確にいえば、妻の実家に預ける時ですが。

理由はハーネスタイプよりも、間違えずに義理の両親に使ってもらえそうだと思ったからです。

実際、装着してもらったところを確認したことがありますが、大きな間違いが無く使用できていたのは良かったです。

 

ご使用される方の環境や予算など、様々な選び方があるかと思いますが、このブログがどなたかの参考になれば幸いです。

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当サイトでの評価について

当サイトではチャイルドシート各項目、下記のポイントを重点的に評価しています。

総 評

下記5項目を纏めた総評を記載しています。

操作性

  • ハーネス調整のしやすさ
  • 回転・リクライニング・ヘッドレスト等の調節機構スムーズさなど

乗せおろし

  • シートの高さ(低重心の場合には加点しています)
  • ハーネスの長さ

快適性

  • シートサイズ
  • シート形状
  • リクライニング角度

取付性

  • ISOFIXの挿しやすさと車両への固定感
  • ベルトの通しやすさと車両への固定感

お洗濯

  • シートカバーが洗濯可能か
  • 肩パッドを外して洗える。
  • シートの脱着の難易度

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通気性の良い素材を使用している製品もありますが、製品に組み込まれた際の効果を保証するものでは無いからです。通気性がいい物は汗をかかず、通気性が悪いものは汗をかくというような違いはありません。