チャイルドシート に日よけは必要??

2023年 7月9日 | 購入ご検討中の方向け情報

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以前のブログ「「売りたい日本」・「守りたいヨーロッパ」の チャイルドシート の違い」でも少しだけ触れました、

 チャイルドシート の日よけ。

 

今や日本の主要メーカーの チャイルドシート には「ベビーカーですか?」というくらい、日よけが標準装備されています。

ヨーロッパの チャイルドシート でも、後ろ向きのベビーシート(乳児専用)には日よけが装備されていますが、これはベビーカーとドッキングして使用する所謂トラベルシステムの時のことを考えてのことです。
また、後ろ向き専用なら安全性には全く問題ありません。
もし事故に遭っても、日よけが開くだけで子供に接触する可能性が無いので。

 

問題は前向きです。

大手メーカーのチャイルドシートの日よけには、「前向きで使用する際には日よけを短くして使用する事」と注意書きが書かれています。
そして取扱説明書には、誤った使用をした場合に「衝突などの際にお子さまがけが をするおそれがあります。」
と書いてあります。

前向きで前方に衝突すると、頭が前方へ投げ出されますから、万一日よけに頭が引っかかると、首(頸椎)に甚大なダメージを及ぼす可能性があることが分かっているから、こういう事が書いてあるのですよね?

安全とは全く関係のない部品の使い方を間違えると、子どもがケガをする恐れ??

疑問を持つママと赤ちゃん

そんなものは付けちゃダメでしょうと個人的に思います。
今のチャイルドシートのミスユースの高さはメーカーも知っているはず。

メーカーが、きっと大丈夫「だろう」と希望的観測で作っていいの?
ユーザーは間違った使い方をする「かもしれない」という慎重な判断が求められるべきと考えます。

もし怪我をされても「取扱説明書に書いてますから」で済ますつもりなのでしょうか?
ISOFIX も、そもそもミスユースを排除する為に考えられたものです。
安全な使用を妨げる可能性があるものは、排除すべきと個人的には思うところであります。

最低でも「日よけは前向きで使えません」位、日よけに大きく書かなきゃだめだと思います。

 

 チャイルドシート 日よけの経緯

日本のチャイルドシートメーカーが日よけをつけ始めたのは、2000 年代初頭で、当時は後部座席とリアガラスの位置が近いセダンタイプが多く販売されていました。
セダンタイプだと、後ろ向きで寝かせたチャイルドシートに乗った赤ちゃんに直射日光が当たりやすいという事で、日よけ付きのチャイルドシートが増えていきました。

しかし、2000 年初頭と比べて、今は売れ筋の自動車の形が変わっています。
かつてはセダンタイプが多かったですが、ミニバンや SUV などが増え、後部座席とリアガラスの間にラゲッジスペースがあり、西日にならない限り、直射日光が当たりにくくなっているので、以前ほど日よけは必須ではないというのが個人的な考えです。熱もこもり易いですし。

後部座席の横の窓にサンシェードを標準装備にしてきている車も増えていますし、横の窓だけであればカーテンでもつければ解決できます。

日よけはチャイルドシートの機能としては、あくまでもオプション的なもので、製品の本質とは無関係なものです。

使用するとしても後ろ向き限定位に考えておくといいでしょう。