新生児から4歳頃まで使えるチャイルドシートで、人気のある「回転式チャイルドシート」。
今では多くのメーカーから、多くの回転式チャイルドシートが販売されています。
今回はそんな回転式チャイルドシートについてです。
もくじ
良いチャイルドシートの条件【回転式編】
良い回転式チャイルドシートを見分けるためのポイント
たくさんある回転式チャイルドシート中から、良い回転式チャイルドシートを見分けるためのポイントを挙げていきます。
①シートの土台の高さ
②回転させた状態でリクライニングの有無
③ハーネス(ベルト)の長さと調整レバーの位置
以上、3つが重要なポイントです。
チャイルドシートの子供の乗せ降ろしの工程を分解していくと、
・シートをドア側に向ける
・子供を持ち上げシートに座らせる
・ハーネス(ベルト)を子供にかける
・ハーネス(ベルト)を締める
・シートをドア側に向ける
・ハーネスを緩めてバックルを外す
・子供を持ち上げる
と、この様になります。
乗せ降ろしの工程で、時間と手間がかかるのが太文字の作業です。
回転のし易さはどうであれ、ドア側へ回した後の作業の方が煩雑で、時間もかかります。
回転のスムーズさだけで、乗せ降ろしのし易さは決まりません。
① シートの土台の高さ
背の低い車では、ドアの開口部や天井の高さが障害となり、SUVやミニバンなどはシートの位置が高い車では、子供を持ち上げる高さが上がります。
これらの状況で、乗せ降ろしがし易くなるための第一条件がシートの土台の高さです。
ドア側へ向けた時のチャイルドシートの座面の高さが上がれば上がるほど、天井の低い車ではスペースが無くなり、シート位置の高い車では子供を持ち上げる高さが上がります。
▼シート位置の高い製品の一例
▼シート位置の低い製品の一例
シート位置が下がる事で、乗せ降ろしがし易くなることはもちろん、車内の圧迫感も少なく、また走行中の揺れも小さくなるなど、チャイルドシートとしてはメリットしかありません。
② 回転させた状態でリクライニングの有無
ドア側へシートを回転させたときの角度の話です。
新生児期はもちろん寝かせた角度になっているものが大半ですが、お子様の腰が座ってきたあたりから、座らせる角度に出来ないものが結構あります。
腰座り以降、身体を起こしたがるようになった子供を、寝かせた角度のシートに乗せるのは大変です。
寝かされることを嫌って、腹筋使って身体を起こそうとしている子供に対しベルトを掛けて締めなくてはなりません。
そんな身体を起こしたがっている時、起こした角度にリクライニング調整できると、嫌がらずに「座る姿勢」を取らせることが出来ます。
ドア側へ回転させた状態でリクライニング出来るものかどうか、確認すると良いでしょう。
しっかりと身体を起こせる角度の物の方が、お子様が大きくなっても嫌がらずに乗せることが出来るでしょう。
③ ハーネス(ベルト)の長さと調整レバーの位置
回転操作レバー以上に、乗せ降ろしをする親御さんが操作しなければいけないのがハーネスの調整です。
子供を乗せる時に、余裕のあるハーネス(ベルト)長があるか、子供を座らせている状態でも操作しやすい位置に調整レバーがあるか、そしてスムーズに調整できるかが、物凄く重要です。
チャイルドシートの購入相談で「今使っているチャイルドシートのベルトの調整がうまくできない・長さが足りないから買い替え検討」という方が結構いらっしゃいます。
ハーネスの調整については、お子様の安全のためにも非常に重要なポイントとなりますので、可能であれば実際に触ってみて頂ければと思います。
▼BRITAX・CYBEX・MAXI-COSIはこれらの3つの要素をしっかり押さえているので、当研究所でもオススメしています。
失敗しない、いいチャイルドシートを購入する為のご参考になれば幸いです。