コンビ THE S(ザエス)の新生児期の乗せるポイント

2024年 2月16日 | ブログ

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これまでにコンビ THE S(ザエス)に正しく乗せられない・子どもが苦しそうなど、多くのコメントを頂き、それと同時に、「悲しい」「買ってしまったけどどうしたら…」などの悲しいコメントもありました。

当方「せっかく買うならよりいい製品選びのための情報発信」と「正しく使うための情報発信」を信条としており、 何とかこれから使用される方やお困りの方のお役に立てないかと考え、改善方法を模索してみました。

あくまでも自称専門家が勝手に検証したことですので、メーカーの人間には鼻で笑われるかもしれませんが、取扱説明書の内容と実機を照らし合わせ、他製品とも比較しながら、なんとかやってみました。

結局「コレだ」という答えは見つけられませんでしたが、もしこれを見てお試しいただき 多少でも改善・効果があればいいなぁと思っております。

それでは長文となりますが、お付き合いください。

 

コンビ THE S(ザエス)の新生児期の乗せるポイント

 

①着座位置と腰ベルトの張り

 

まずは、取説を見ながら新生児クッションを装備した状態を確認してみました。

1.着座位置ザエス取説

 

インナークッションに合わせて深く座らせるように書いてあります。
実際のクッションだと、この線の位置に尾てい骨をあてるイメージです。

2.実際のクッションだとこの線の位置に尾てい骨をあてるイメージ

 

ただ、普通に乗せるとこういう姿勢になっちゃうと思います。

3.普通に乗せるとこういう姿勢になる

 

これは、新生児用クッションの座面が矢印の方向に傾斜している事に因ります。

4.新生児用クッションの座面が矢印の方向に傾斜している

 

座面の傾斜により、お尻が前側に迫り出してしまい、バックルに体重が乗ってしまい、お腹が曲がった不自然な体勢になってしまいます。

5.座面の傾斜により、お尻が前側に迫り出す

 

本来の正しい位置にお尻を乗せるとこうなるのですが、

6.本来の正しい位置にお尻を乗せる

 

先ほど説明した傾斜部分に隙間が空いてしまい、お尻が接地しません。

7.傾斜部分に隙間が空いてしまい、お尻が接地しません

 

この姿勢を維持するためには、腰ベルトをしっかり張らないといけません。

8.この姿勢を維持するためには、腰ベルトをしっかり張らないといけません

 

※一般的な製品も腰ベルトはしっかりと張る必要があります。

腰ベルトを張り、お尻の位置が迫り出さないようにすることで、多少でも身体は自然な姿勢に改善できる可能性があります。
ただし、人形と違って子供の頭はもっと前側に倒れちゃうと思います。

9.自然な姿勢に改善

 

②肩ベルトの高さ

 

肩ベルトがズレ落ちるのも、コメントなどで多く見受けられました。

10.肩ベルトがズレ落ちる

 

これはザエスの肩ベルトの高さ(低さ)に起因します。

お尻から肩ベルトの高さまで測ると14㎝程しかありません。

11.お尻から肩ベルトの高さまで測ると14㎝程しかありません

 

他の製品を見てみると、約24㎝と10㎝も、肩ベルトまでの高さに違いがあります。

12他社製品お尻から肩ベルトの高さまで約24㎝

ザ・エスの肩ベルトの高さは低すぎるので、お子様によっては使い初めの新生児の時点で 高さを上にあげなければいけない可能性があるのが他社品との大きな違いです。

大多数の方は、「新生児から使えるものなら、開封したらそのまま使える」と判断するのではないかと思います。

実際、よほど大きく生まれたお子様以外、大半のチャイルドシートは肩ベルトの高さ調節をせずに ほぼほぼ適正範囲内に入るようになっていますが、ザ・エスはその適正範囲が小さな子供側に寄った作りになっています。

 

メーカーの取扱説明書にどのように書かれているかを見てみました。

ザ・エスは発売からマイナーチェンジを重ね、取扱説明書が計5種類あり、肩ベルトの高さについて、5種類すべて調べてみたところ、発売時期によって 内容が変わっていました。

 

ザ・エスが一番最初に発売された(ZAモデル)時の取扱説明書には、肩ベルトの高さは、「肩より低い位置」と書かれています。

13. ザ・エスが一番最初に発売された(ZAモデル)時の取扱説明書

 

で、マイナーチェンジ後の取扱説明書がこちら(ZB~ZD)

14.マイナーチェンジ後の取扱説明書(ZB~ZD)

肩ベルトの高さは、「肩と同じか、肩より低い位置」と表記が変わっています。

 

さらに最新モデル(ZE)では…

15.ザエス取説最新モデル(ZE)

「インナークッションの有無に関わらず、肩と同じか、肩より低い位置」と更に文章が変わり、 イラストのシート角度や、肩ベルトの高さのイメージまで変更されています。

【インナークッションの有無に関わらず】と記載している事から 問い合わせやクレームが多かったための変更と考えられます。

ですので、新生児クッションを使用した状態でも まぁまぁの高さを上げる必要があります。

 

肩ベルトの高さを上げる

【ビフォー】

16.肩ベルト位置を上げる前

 

【アフター】

17.肩ベルト位置を上げた後

 

ここまでは多少の改善が期待できそうな感じではありますが、やはり難関は頭の位置でした。

 

③頭部用クッションの位置

 

これまた、最新モデルの取扱説明書にしか記載されていないところですが、

18.頭部用クッションの位置に関する取説

 

頭部用クッションの位置を調整するように書いてありますが、背中と一体になっているので、どのように調整するのかが不明です。

それよりもこの隙間のどこに頭を置けばいいのかが、正直分かりませんでした。

19.頭部用クッション下の隙間

 

肩ベルトの高さで概ね頭の位置が決まってしまうので、想定通りになるのか、これは実際に首が座らない赤ちゃんを乗せて見ないことには分かりません。

20.頭部用クッション下の隙間2

 

 

④身長65㎝までは新生児クッションを必ず使ってください。

 

他のコンビ製品や、他社製品のほとんどは、身長60㎝で新生児クッションを外すように なっているのに、どうしてザエスは65㎝までなのかが分かりました。

ザエスは子供の身体が小さいとベルトを締めきれない構造だからです。

一般的な製品は下画像のように、新生児クッションを外した状態で小さな子供を乗せても しっかりベルトを締めきれるようになっています。

21.一般的な製品は、新生児クッションを外した状態で小さな子供を乗せても しっかり締めきれる

 

ザ・エスは新生児クッションを外した状態でハーネスを締めても締めきれません。

22.ザ・エスは新生児クッションを外した状態でハーネスを締めても締めきれない

 

要は、子供にベルトを締め込める位置まで、新生児クッションで嵩上げしているという構造になっていました。

23.子供にベルトを締め込める位置まで、新生児クッションで嵩上げしている

 

ですので、新生児クッションを使いたくないからといって、早めに外しては子供をしっかりと拘束出来なくなる恐れがあるので 取扱説明書に記載されている通りの身長65㎝までは新生児クッションを使うようにしましょう。

 

と、ここまでやれるところはやってみました。

既にお試しになっている方からすれば「全部やってるわ」と思われるかもしれませんが、何かしら改善のヒントにつながれば幸いです。