チャイルドシートの取付位置について (5人乗りの乗用車の場合)

2023年 8月21日 | ご使用中の方向け情報, ブログ

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【チャイルドシートの取付位置】 後部座席が理想である事は、ある程度認知されていますが、後部座席のどの位置がオススメかご存じでしょうか?

 

今回は、5人乗りの乗用車に、お子様を乗せられる際の、 人数別の取付位置について解説していきます。

 

 

 

【大人二人+お子様1人の場合】

 

大人二人+お子様1人の場合

 

ISOFIXが後部座席3席に装備されている車の場合は中央が一番安全と言われています。 前席への衝突リスクが低い事と、側面衝突時にドア側と空間を空ける事が出来、直接外傷を負うリスクが低くなるためです。

とはいえ、中央席にISOFIXが装備されているのは、シトロエンのベルランゴとその兄弟車など欧州車の一部です。

 

一般的な後部座席の左右席のいずれかの場合、どこに取り付けたらいいのかというと

助手席後ろ側(後席左側)がオススメです。

 

 助手席後ろ側(後席左側)がオススメな理由

 

① 乗せおろしが歩道側で出来る

 

まずはこれですね。

運転席後ろだと、車道側で乗せ降ろしをすることになるため、後続車両に衝突される二次的な事故のリスクが高まります。

 

② 通常のドライビングポジションが取れない

 

後ろ向きのチャイルドシートを運転席後ろに付けると、通常のドライビングポジションが取れない事があります。

 

③ 子供の様子が確認しにくい

 

運転席真後ろなので子供の様子が確認しにくいなどの事象が発生する場合があります。

 

 

日本では古くから「運転席後ろが一番安全」と言われているようですが、実は明確な根拠はありません。

 

おそらく「運転席の方が助手席より安全」というイメージからきていると思いますが、今や座席位置別致死率を見ても運転席・助手席はほぼ同じです。

 

自動車メーカーのBMWでは助手席後ろ側の方が側面衝突の可能性が低いといっています。

 

https://bmw.com/ja/automotive-life/kids-in-the-car.html

 

 

これらに関しては日本国内で確認できる統計データなどが見当たらないので、何とも言えないのですが、総じて左側後ろ側の方が取付位置としては理想的と思いますので、参考にしてみてください。

 

ご自宅の駐車スペースの都合(左寄せして駐車しなければならない等)もあるかと思うので、必ずしもではありませんが、参考にしてみてください。

 

 

 

【大人二人+お子様2人(乳児+学童 各1名の場合】

 

大人二人+お子様2人(乳児+学童 各1名の場合

 

この場合、2台のチャイルドシートを後部座席の左右に取り付けます。

運転席の後ろ、助手席の後ろのどちらに、どのチャイルドシートを取り付けるかですが、これに関しては、運転席のドライビングポジションによります。

 

運転席の後ろ側に、後ろ向きのチャイルドシートが収まるのであれば、どちらでも問題ありません。

 

後ろ向きのチャイルドシートをつける事によって、運転席が狭くなってしまうようであれば、運転席の後ろ側には前向きのジュニアシートを。

助手席の後ろ側に、後向きのチャイルドシート取り付けるのがいいでしょう。

 

車を真上から見た図(こども2人)

 

ちなみに、運転席の後ろのジュニアシートに乗せるお子様が、勝手にドアを開けたり、飛び出したりするような可能性がある場合には、内側からドアが開けられないようにするロックがあるので、それを掛けてあげるといいでしょう。

ホンダではチャイルドプルーフ、トヨタ自動車ではチャイルドプロテクターと呼ばれています。

 

チャイルドプルーフ↓

本田技研チャイルドプルーフ

出典:本田技研工業

チャイルドプロテクター↓

トヨタ自動車チャイルドプロテクター

出典:トヨタ自動車

 

乳児の横にママさんが座りたいと思うかもしれませんが、可能な限りママさんは助手席に乗るようにしましょう。

 

 

【大人二人+お子様3人(乳児+幼児+学童 各1名の場合】

 

大人二人+お子様3人(乳児+幼児+学童 各1名の場合

 

5人乗りの車で、チャイルドシートを3つ取り付けなければいけない状況になります。

 

一部の車を除き、後部座席にチャイルドシートを3つ同時に取付することが出来ません!

 

という事は、誰かを助手席に乗せなければいけなくなります。

 

結論から書くと

 

一番年上のお子様(学童*)を助手席へ乗せる

が、今のところ考えられる最適解です。

*車のシートベルトで身体をとめるジュニアシートに限ります。

 

自動車メーカは助手席への【後ろ向きのチャイルドシート】については禁止していますが、前向きのチャイルドシートについては、条件付きですが、やむを得ない場合の設置を、認めています。

※詳しくはお乗りの自動車の取扱説明書にてご確認ください。

 

自動車の取扱説明書1自動車の取扱説明書2

 

やむを得ない場合の条件付きとは、「助手席シートをできるだけ後ろにさげて設置」することです。

 

ダッシュボードから可能な限り距離を空け、エアバッグから遠ざける事が目的です。

 

一番上のお子様を助手席にする理由

 

▶ ジュニアシートは三点式のシートベルトが装備されていればほとんどの車では適合する事

▶ シート背もたれの厚さが薄いので、子供の着座位置を後ろに抑えられる

この2点にあります。

 

これらを総合的に判断すると、5人乗りの車にチャイルドシートを3つつける場合はこうなります。

 

車を真上から見た図(子ども3人)

 

 

5人乗りの車にチャイルドシート3つですから、運転席は狭くなる可能性がありますし、ママは後部座席の真ん中の狭いところに座る形になるので、長距離移動などは、大変になるんじゃないかなと思います。

 

また、条件付きとはいえ、助手席でのエアバッグの衝撃がお子様には良くないのは、事実なので本当は助手席に乗せる必要のない、車への買い替えが理想です。

 

ただ、なかなか買い替えもままならない状況の方もいらっしゃると思いますので、何かしらのご参考になれば幸いです。