安全なチャイルドシートの選び方、チャイルドシートの安全基準を満たしていれば安全なのか、についてお話します。
安全なチャイルドシートの選び方
チャイルドシートの安全基準とは
「最新の安全基準に合格」というだけで、高い安全性を約束されている訳ではありません。
安全基準は、販売するためにクリアしなければならない「最低限の条件」です。
より厳しい条件でテストすると、安全基準に合格した製品でも破損してしまう場合があります。
ヨーロッパ製品の比較テスト
ヨーロッパではより良い製品選びの為に、安全基準をクリアした製品の比較テストが行われています。
※画像をクリックするとADACのサイトへリンクします
例えば、承認時には時速50kmで行われる正面衝突テストが、比較テストにおいては、64km/hで行われたり、側面衝突テストにおいては、25km/hのところを50km/hで行っています。
【安全基準とヨーロッパ比較テスト】
安全基準 | 比較テスト | |
正面衝突テスト | 50km/h | 64km/h |
側面衝突テスト | 25km/h | 50km/h |
安全性能の比較テストにおいては、ドイツのADAC(日本でいうところのJAF)で行われているものが最も信頼されており、ここでの評価が売上にも影響します。
各メーカーは安全性能比較テストで、高評価を獲得する為のより良い製品作りをしています。
これが【ヨーロッパ=安全性が高い】と言われる所以です。
日本製品の
チャイルドシートアセスメント(安全性能評価)
日本でも、より安全性の高い製品作りをメーカーに促す為の、チャイルドシートアセスメント(安全性能評価)も行われています。
しかし、
側面衝突テストについては未実施
(試験機が日本には無いから出来ない)
という、ADACで行われているテストと比べ、緩い条件です。
まとめ
ヨーロッパでは安全基準を上回る比較テストが行われており
【ヨーロッパ=安全性が高い】と言われています。
【安全基準とヨーロッパ比較テストと日本のチャイルドシートアセスメント】
安全基準 | 比較テスト | 日本チャイルドシートアセスメント | |
正面衝突テスト | 50km/h | 64km/h | 55km/h |
側面衝突テスト | 25km/h | 50km/h | ※未実施 |
※試験機が日本には無いから出来ない
以前と比べて、ヨーロッパで高評価を得ている製品も、日本国内で流通する様になってきています。
より安全性の高い製品を選びたい方は、是非海外の安全性能比較テストも参考にしていただければと思います。