チャイルドシート が嫌い・嫌がる・泣く等で、ご苦労されているママさん、パパさんも多くいらっしゃると思います。
おもちゃを渡したり、音楽やDVDを流したりなど、WEB上には様々な情報がありますが、これは出来る事をやり切った後の話です。
当チャイルドシート研究所がおすすめする、解決のためのメソッドをご紹介します。すべてを解決することはできませんが、
何を嫌がっているかを見極める
気分的なものなのか、直接的な不快感なのか、お子様の様子を見ましょう。チャイルドシートに起因するものなのか、それともチャイルドシート以外が原因なのかによって、対応が変わってきます。
チャイルドシート に原因がある場合
①シートの角度について
- チャイルドシートに乗せているときに首を前方に傾けて、後頭部が浮いている
- チャイルドシートに座らせた途端に、腹筋を使って身体を起こそうとする。
これらの行動はシートの角度を嫌がっているサインです。
個人差がありますが月齢4か月くらいから、角度が寝ているチャイルドシートを不快に感じるお子様が出てきます。
抱っこで例えるとご理解いただきやすいかもしれません。
生まれてから月齢3ヵ月頃までは、頭や首をしっかりと支えられる基本横向き抱っこをすることが多いと思います。
しかし、首座り以降も、横抱っこでいるとお子様は嫌がります。
横抱っこを嫌がったら、縦抱っこに変える。チャイルドシートの角度も同じです。
シートの角度を嫌がるサインを見つけたら、角度を起こし座らせる姿勢にしてあげてください。嫌がり方が変わるはずです。
②成長に合わせたシート調節
新生児から使うチャイルドシートでよくある事ですが、新生児用のクッションを成長に合わせて外していますか?
製品によって多少の違いはありますが、新生児用クッションの使用期間の目安は3~4か月前後(身長~60㎝)までです。
使用期間を超えてもクッションを使用されている場合は、直ぐに外しましょう。
見た目的にもすごく窮屈に見えるはずです。
入れたまま使い続けると、狭い・苦しい・暑いなどの不快感の原因となります。
また、肩ハーネス・ヘッドレストの高さの調節も重要です。
背中にベルトが挟まっている、ヘッドレストに肩が当たっているなど、これも不快感の原因となります。
最近の製品は肩ハーネスとヘッドレストの高さ調節が連動しています。
お子様の成長に合わせて正しい位置に調節してあげてください。
お子様を座らせたときに
- 肩ハーネスの出位置が背中で隠れている
- お子様の肩にヘッドレストが当たっている
この様な状態は、調節不足です。
・肩ハーネスの高さが、お子様の肩の高さと同じにする
これが基本です。ぜひ徹底してあげてください。
③座った時の姿勢
お子様をシートに深く座らせていますか?よく見かけるのが、お尻が手前側に迫り出しているだらしない姿勢です。
お腹は曲がってしまいますし、股バックルに体重が乗ってしまうので股関節にもよくありません。
チャイルドシートでよく吐いてしまうお子様も姿勢を見直すことをお勧めします。
個人差はありますが基本、車酔いは三半規管と前頭葉が発達する就学(6歳)前後までは、発生しないと言われています。
6歳未満で、吐いてしまう事が多いお子様は、姿勢が崩れたことによって腹部が圧迫されている可能性が考えられます。
しっかりとシートに深く座らせてあげてください。
④暑さと時間
子供は体温調節機能が未熟です。また、大人と身体のサイズが全然違うのに、汗を分泌する汗腺の数が変わらないため、びっしょびしょに汗をかいてしまいます。
チャイルドシートは事故から守るために、身体全体を覆う形状となっているので、どうしても汗をかきやすい環境になってしまいます。
これらを解決する方法はただ一つ、小まめに降ろしてあげる事だけです。
また、大人にとってのちょっとの時間でも、子供にとってはすごく長く退屈に感じてしまいます。
大人と子供の体感時間の違いを記した、ジャネーの法則なんて言葉もあるみたいなので、興味のある方は調べてみてください。
とにかく、暑さと退屈さの対策としては、小まめに降ろしてあげる事も時には必要です。
チャイルドシート が原因ではない場合
⑤抱っこしてほしい
普段はあまり嫌がらずに乗ってくれるのに、たまに泣いてしまうパターンはこれに当てはまることが多いと思います。
チャイルドシートに乗せられる事が嫌、というよりも抱っこされているところから降ろされることが嫌で泣いてしまいます。
こういう時は、褒めて、褒めて褒めまくってください。
まずはシートに座ってくれたら、笑顔で拍手しながら「よく座れたねぇ~偉いねぇ~」とほめてあげましょう。
次にハーネスを留められたらまた褒めてあげます。
好きなおもちゃとかをそのタイミングで渡してあげてもいいでしょう。
とにかく、褒めて、褒めて、褒めまくってあげてください。
お子様が空腹や、眠くて機嫌が悪い時には、効果は期待できません。
お腹が空いていたら授乳や何か食べさせてあげる、眠い時は寝かせ付けしてから乗せるなど、工夫していただく必要があります。
⑥慣れていない
車を持っていなかったご家庭が、車の購入に合わせてチャイルドシートを使い始めた時に発生しがちな事象です。
④の抱っこしてほしいにもちょっと似てますが、そもそもシートに慣れていないので、お子様にとってはちょっとした恐怖感を持っている可能性があります。
チャイルドシートメーカーは決して推奨していませんが、
どうしてもシートに慣れないのであれば、お部屋の中に持って行って遊びながら、チャイルドシートに座らせるなどして、慣らしてあげるのも方法のひとつです。
もしお部屋の中で慣らす場合には、チャイルドシートが倒れたりしないように、お子様から目を離さない注意して下さい。
※チャイルドシートメーカーは車内での使用以外を禁じておりますので、そこもご理解の上でお試しください。
⑦なんで自分だけ?
1歳くらいから出てくる事象です。
車に乗せられるときに「なんで自分だけ縛られるの?」と思い始めるお子様が出てきます。
隣に座る大人が「ほら一緒だよ」とシートベルトをする姿をアピールしながら見せてあげてください。
この方法で、大人しくチャイルドシートに座ってくれるようになった友人の子供が数人おります。
こちらもぜひお試しください。
⑧イヤイヤ期
チャイルドシート側の原因を徹底的につぶしても解決できないのがイヤイヤ期です。
これはチャイルドシートに限った話ではありませんので、
具体的な解決方法が見当たりません。。。
- 可能な限りイライラは我慢
- DVDや音楽を流す 等
お子様が極力リラックス&気分転換をしてあげてください。