InstagramなどのSNSでよく見かける スマートキッズベルト ですが、ヨーロッパでは数年前から危険視されてます。
基準の要件を満たしていないのに、ポーランドが承認しちゃって、ヨーロッパ各国からブーイングされてるっていう代物です。
色々触って試してみましたが、
シートベルトを子供の体の正しい位置に補正するのが極めて困難です。
特に、腰ベルトの位置は致命的。
パッケージの写真ですら、お腹のど真ん中にベルトが掛かっています。
そもそもの製品の意図した使い方(想定する正しい使い方)すら、輸入元は理解していないと思います。
事故に遭ったら内臓破裂の危険性大です。
輸入元も色々、国交相がどうのとか警察庁がこう言ってるとか書いてますけど…
日本のお役所がヨーロッパで承認されたものを否定出来ないので、当然なんです。
これ、ECEで【誤った承認を取り消すルールが存在しない】のが、大問題なんです。
要件を満たさないのに、承認を得た スマートキッズベルト は、承認取り消しになることなく、安全基準を取得した製品としてい続けられるっていう、発売元・輸入元以外誰も幸せにならない状態になっている訳で。
輸入元は、あくまでも代理店として安全基準が切り替わるまでに在庫が捌ければ良いわけで。
という事で 「捕まらなけりゃ何でもいい」 という考えの方以外は、購入を避けるのが得策です。
今年2023年9月からは、 スマートキッズベルト が取得している安全基準ECE R44については生産できなくなります。
今後も「要件満たさないのに基準取得出来ちゃったよ」という消費者にとって不幸な製品が出てこない事を願うばかりなんですが…
やはり基準の解釈といいますか、抜け道を突いたまぁまぁヤバい製品も出てきたりしているので、今後もウォッチしていこうと思います。